兵は偽りを厭わず◉サージェント指揮ロイヤル・フィル スメタナ:わが祖国、ドヴォルザーク:交響的変奏曲

国民楽派の騎手とされるスメタナの演奏は、名盤で知られるクーベリックに尽きる。『誇り高き我らが民族』的な熱い演奏で聴き手の気持ちを掴んだところを、一気にスラブの郷愁でそそる。コンサート会場に集まった聴衆を前にスメタナやドヴォルザークの生きた時代の社会体制をクーベリックや、ヤンソンスが生き抜いた人生背景にシンクロさせてしまうことができれば、いわゆるスラブ系の音楽は演奏としては成功だ。