ベルリン・フィルの豪快さを、ゴージャスにデモンストレーションしている。デジタル録音に至る直前のアナログ録音の凄みが遺憾無く出ている。


ウィーン・フィル盤がスタンダードだが、突き抜けている。リヒャルト・シュトラウスかワーグナーかと思えるほど、やりたい放題のカラヤン。チャイコフスキーとして好ましいかどうかはもはやどうでもいい。しかし、眠りの森の美女は、最も聞き込んでいるだけに、この録音は一般的にカラヤンにもたれるイメージではないと断言する。最初の曲を聞きたまえよ。他の演奏とはここまで隔絶しているものはない。ワルツのテンポは正確で、ウィンナ・ワルツのようだが、トスカニーニの影はなく、メンゲルベルクに近づいた綿密なコーナー周りの段取りだ。それが微塵も、打ち合わせを重ねたように感じないのがカラヤンたるところ。
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