音楽には不思議な力があります。


NHKのラジオ番組「音楽の泉」の初回が1949年9月11日、放送された。静かな休日の朝をクラシック音楽とともに過ごすというテーマのもと、歴代パーソナリティは堀内敬三、村田武雄、皆川達夫が務め、現在は奥田佳道が担当。

NHKの「音楽の泉」は、高級な音楽をレコードで味わい。その曲や作曲家や演奏者について誰にもわかるように、扱くやさしく、手短に解説するのが目的です。万人向きに、常識的に、聞き方なりや予備知識なりのエッセンスを伝えるものですから、独自の使命があるわけです。おもしろく話すという必要もあります。

番組テーマ曲は当初からシューベルト作曲「楽興の時第3番」で、演奏者も時代ごとに異なり、現在はマリア・ジョアン・ピレシュの音源である。