民族音楽への興味 ― 歌というものに対して不親切な時代における、ひとつの光明だ。

1866年の今日、ドイツのコブレンツで初演され、「メンデルスゾーン以後の最高傑作」と評判になった。当時はまだ、後に“4大”となるブラームスとチャイコフスキーの作品が初演されていなかったので、このブルッフの協奏曲が人気を集めたのは当然だったろう。

兵は偽りを厭わず◉サージェント指揮ロイヤル・フィル スメタナ:わが祖国、ドヴォルザーク:交響的変奏曲

国民楽派の騎手とされるスメタナの演奏は、名盤で知られるクーベリックに尽きる。『誇り高き我らが民族』的な熱い演奏で聴き手の気持ちを掴んだところを、一気にスラブの郷愁でそそる。コンサート会場に集まった聴衆を前にスメタナやドヴォルザークの生きた時代の社会体制をクーベリックや、ヤンソンスが生き抜いた人生背景にシンクロさせてしまうことができれば、いわゆるスラブ系の音楽は演奏としては成功だ。

モーツァルト 後期交響曲集 DG Japan SHM-CD

モーツァルトの後期交響曲の9曲共全体に前へ前へと進む音楽でポジティヴで陰りは全くない。夏の避暑地で録音された当全集はリゾートの待合ロビーで聞こえてくると旅を楽しく演出するだろう。ワンポイントでピックアップするなら、40番のシンフォニーの第3楽章。マーラーのシンフォニーでのバンタのようなたゆたい感を創りだす。